どうも。日中は暑いくらいになってきたけど、夕方寒くなるのが怖いのでパッチを穿き続けている「Ⅾ」です。
あ‥、前記事のトランスミッションはバッチリでした。コクコク入るようになりました (^_^) ミッションのインサートキーで社外品?と言っていたものについて‥「林さん何言ってんの!あれはのちに部番統合されたレオーネのインサートキーだべさ!」と師匠に怒られました‥💦 「ピアノ線スプリングはどうかわかんないけど‥」だそうです。 ご参考までに~。
さて、今回のネタは点火時期。永く生産してくれていたメーカー純正のディストリビュータが廃番になりましたね。途端にヤフオクで高騰しているもよう。 当店のような商売は今後も続けられるのでしょうかね (^_^;)
たまに「点火時期調整をしてもすぐに狂ってしまうんだけど、どうして?」と聞かれることがあります。
ちゃんとポイント清掃し、ギャップを合わせてから点火時期調整されていますか? ただデスビを回してるだけじゃないですか?
毎回火花が飛ぶポイントの接点には、小さな溶接痕のようなものが堆積していきます。それにより当初合っていたギャップが少しずつ狭くなっていきます。点火時期は遅れる方向へずれていきますので、エンジン出力の低下を招きます。
ポイントを外して接点をサンダーなどで丁寧に均してやりますと、元のネジ痕にビスを締めてやるだけで点火時期が出たりします。(ヤスリやサンドペーパーでは完璧に除去することはできません)
最近発注していないのですが、ポイントは純正部品でまだ出るのですかね? 出なくなるのも時間の問題でしょう。 古いポイントもカム軸に当たるベークライトのヒールが減っていなければ、バネが折れるくらい錆びていなければ、ポイントを均してやれば使えます。古いものも捨てずにしまっておきましょう。
整備でデスビを抜くときは、点火時期目盛とデスビの角度、ローターの向きが再現できるよう写真を撮ってからですよ。その3点が揃わないと火花が飛ばなくなります。
機械いじりが好きな方にとって、スバル360は何か改造してみたくなる素材でもありますよね。 オルタネータ化もそのひとつでしょうか。
でも当店はことあるごとにオルタネータ化はやめてくださいと話しています。
オルタを入れたい方は発電系をもっと信頼できるものに置き換えたいということだと思いますが、発電能力が高いということは回転抵抗が大きいのです。オルタのスバルはヘッドライトをつけるとエンジン回転数が低くなりますよね。
スバルのクランク~プーリーシャフトはクラッチ整備の観点から分割できるようオスメスのカップリングになっています。 長年の使用で大抵のスバル360はここにガタが出ています。その外にデスビがいますので、ガタはエンジンの回転と点火時期がぶれる原因になります。
回転抵抗が大きいオルタネータはこのオスメスカップリングのガタをさらに誘発します。そしてときにそれはエンジンブローを引き起こしかねないのです。
古いクルマは古いクルマなりにバランスが取れています。そこに強力な部品を入れると他の個所が音を上げてしまうこともあるのです。
もちろんそのあたりを理解したうえで、万一に対処できるスキルをお持ちのオーナーさんの選択でしたらよいでしょう。
よくわからないけどなんとなくオルタネータ化したいというのはちょっと考えたほうが良いかもしれませんね。
私個人の考えとしましては、スバル360はオルタネータ化するよりも、良いバッテリー充電器でまめに充電してあげるほうがクルマにやさしく信頼できるメンテナンスだと思うのです。