放置しすぎて更新が1年ぶりになってしまいました‥。
多くの楽しみにされている方々(いる?)すみません‥。
少しづつ紹介すると言って忘れていた💦 当店の初期型スバル360について、今回ちょっとご紹介します。
スバル360シリーズは12年間で39万台製造されたと言われています。
1958年3月3日に発表され、5月発売開始~6月頃までは「58年増加試作型」という幻の量産準備モデルが60台作られました。これの現存は株式会社スバルさん所有の2台のみだけだと思われます。
最近念願の111ナンバーを取りました。K111ですからね。
その後7月頃から量産モデルの生産に入るのですが、当店のスバル360がその頃の「58年後期型」というモデル。 量産開始24番目、増加試作を含めると84番目の個体で、コーションプレートから「製造年月日:昭和33年7月25日」の文字が読み取れます。 おそらく現存するスバル360の中で4番目に古い車両でしょう。(3番目は前回のブログに登場したKさんのクルマ)
100ナンバーは以前のものです
アルミ製のヘッドライトリングが飛び出したいわゆるデメキン、分割フロントバンパーに嵌め込み式のウィンカー&テールレンズ、リアフードは(本来はフロントフードも‥)アルミ製、ショックアブソーバは摩擦円盤式、後のモデルとはずいぶん見た目が違います。
歴代で最も細いステアリングに、灰皿以外何もないダッシュ回り。アルミベースの薄いシート。軽量化を極めたがゆえに光るシンプルなデザイン。本来自動車なんてこれでいいんだと再認識させられる説得力があります。
このころのモデル独特の、横Hシフトパターンのノンシンクロ3速ミッションをもつEK31エンジン。 公称16馬力なのですが、のちの25馬力車と比較しても遜色なく良く走ります。 譲ってくださったKさんが全バラし組み上げたものですが、本当にいいエンジン。 二度と開けなくてもいいよう祈ります。壊すと本当に部品が手に入りません。
その10年後のEK32のヤングSSは同じようなエンジンで36馬力ですからね~、すごい時代の進歩です!
取引先への外回りも楽々こなす好調さです。
ドライブ動画も作りましたので、よろしければご覧あれ。
自分のものというよりは、一時的に文化財を預かっているような感覚です。変な改造などせずに、なるべくオリジナルに近い状態で後世に伝えていかなければいけないクルマだと思っています。
外観ぼろいですが、超博物館級スバル360です。よろしければ一度見に来てください。