愛と自信のしるし ②
もし、このバイクをレストア作業した方に会うことが出来たら、聞いてみたいことがいくつかありました。
- キャブレータそのものが900用だった。
- エンジンヘッドカバーが本来のこのバイクのものと違う。
- シリンダーが新品のようだけど中身は750ccのままか。
- サイドカバーわきのフレームにある凹みはなぜか。
- ここまで仕上げたのに手放してしまった理由は。
いろいろしっかり調べ上げ、完璧なドノーマルフルレストアを目指されていたであろう作業者さんにしては、ちょっと気になるポイントです。 特にキャブが900用ということはドノーマルルックのボアアップエンジン車の可能性もあります‥。

そんなことを考えながら、出かけるタイミングを図っていました。
本当にその住所にその方が住んでいるのかどうか全く判りません。もう二十数年以上も前の記載です。
最初にそのエンジン内に記載されていた住所へ行ったのは、クルマでのドライブの途中。 まずはそこに本当に家があるのか、その家はホントに○山さんの家なのか‥それを見るのが目的でした。
果たしてそこに家はあり、「○山」の表札が!!
バイクを見てもらい、思い出話を聞かせてもらうのが本来の希望なので、その日は表札の確認だけで帰りました。
後日バイクに乗り換え、再び名古屋のその住所を目指します。
前回はクルマのナビと名古屋出身の嫁のアドバイスで難なくたどり着きましたが、この日はナビなしバイク。 判り易く国道を通り向かう予定でしたが、炎天下の大渋滞。 たまらず迂回しようと道に迷っているところでクラッチワイヤが切れました‥(これが以前のブログです f^_^;)。 で、たどり着けず。
後日再びリベンジです。
友達にもらって転がってたこれを装着して準備万端!

ポータブルナビ、ワンピース仕様。ルフィーがしゃべります(笑)。
今回は無事たどり着けました。
途中で買った菓子折りを持ってドアチャイムを押してしばし待ちます。 日曜の昼間にご在宅なのか、いやそれ以前にご本人はこの家に現在もお住まいなのか‥。
おばあさんが出てきました。 「かくかくしかじか、エンジン内に名前が書いてあったので来ました。 ○山 義○さんはご在宅ですか?」 おばあさんは驚きながらもとても喜んでくださいました。「残念ですが、今日は休日で出かけているんです。」
おお! ご本人はまだこのお宅に住まわれているのです!
おばあさんは○山 義○さんのお母様。 しばらく当時の義○さんのお話を聞いて、「また出直します」と伝え、名刺を渡して帰ってきました。
その日の晩、1本の電話が。 ○山 義○さんご本人からでした!
つづく