スバル360のブレーキを確認していると、リーディングトレーリングのホイールシリンダで、ピストン外のサポータ(ブーツが着いてる、シューを咥える部品)にワッシャが入っていることがあります。
前作業者が行ったものでしょう‥
これ、違います!
ホイールシリンダリペアキットにこのワッシャが入っているので、「なんかよく判んないけど‥ここに着けとけ」ってことになるんでしょう。
このワッシャはホイールシリンダ本体をブレーキホースから取り外した際に使う、ホースバンジョーとボルト間のクラッシュワッシャ(銅パッキン)です。 ホイールシリンダを取り外さなかった場合には使いません。
「でも‥別に着けても問題無いんでしょ?」と言われそうですが、実はそうでもありません。
ホイールシリンダの泣き所、内部の虫食いというのは通常ホイールシリンダカップ接触面より奥で起こります。 ギリギリ虫食いにカップのリップ部が当たってなくて使用できていたのに、このワッシャを挟むことによってピストンがワッシャ厚み分奥へ追いやられ虫食いにリップが乗ってしまい、漏れを起こす‥という可能性もあり得るからです。 危険ですからNGなんですよ。
どうしてもこのワッシャを着けたい場合(爆)は‥、新品のホイールシリンダのサポータに着けましょう。 この場合は内部虫食いが起こってきてからワッシャを取り外せば、虫食いからリップを遠ざける効果が狙えそうです。 そこまでやります~?
着けた覚えのある方、現状漏れてなければいいのですが、次回開けた時には外したほうがよいでしょう。
ご参考になりましたか?