ガソリンタンク 清掃&リペア
燃料供給をポンプに頼らない重力落下式のスバル360は、ちょっとしたゴミの詰まりで燃料不足になり、不具合を起こします。
長期放置されていたおクルマを起こすときに燃料タンク清掃は必須となります。
今回はそんなおクルマのタンク清掃の巻。
ただ揺すっただけでこれだけのサビとカスが出てきました‥
Σ(`口 ´; )
スパッと割るとこんな感じ。出たカス全部がサビではないことが判ります。みんなサビだったら鉄板がなくなってますね(笑)。
多くは気化したガソリン残留物のなれの果て。
サンドブラストで清掃します。これだけ大きなものはウチでは
ブラストできませんので、外注作業です。 う~ん綺麗!
溶接でピンホールを埋めて割ったのを戻します。
ピンホールを一つづつ埋めることもあれば、大きく切り取って鉄板を当てる場合もあります。ケースバイケース。
多くの旧車とは違い、室内にガソリンタンクがあるスバル360はタンク内部からよりも、漏れ込んだ雨水などによりタンク外側下面からサビが進行して穴が開くことが多いです。フェルトクッションが保水していつも湿っているんですな。
このタンクはご要望でシャーシブラック仕上げでしたが、パウダーコーティング仕上げも承ります。 サビちゃうので塗った後に石鹸水で加圧リークチェック。
なお、当店では基本的にタンク内部のコーティング処理を推奨しておりません(万一以後リークがあった場合、溶接やハンダ修理が出来なくなるため)。
しかし、ここまでサンドブラストでしっかり汚れを落とした場合は、コーティング本来の完璧な密着力が得られ、再度サビによるピンホールの可能性がほぼなくなるため、お受けしています。
燃料コックに2種類ある、純正フィルターの装着もお忘れなく~。