ステンレス
少し前から、軽自動車検査協会で名義変更をした際にナンバープレートとともにくれる固定用M6ねじがステンレス製というケースが増えてきました。
おいおい‥大丈夫!? ちょっと不安になります。
錆びるんです、鉄製のクルマ側が!!
ステンレス 鉄 電食(電蝕)で検索されると詳しく解説されていますので細かいことは省きますが、ステンレスと鉄はくっつけると電位差の違いで弱い鉄のほうのイオン化が促進され酸化しやすくなります。
最近のクルマやバイクではまずあり得ない、ステンレスねじや部品の鉄部品との結合ですが(一部マフラー関係で例外あり)、昔はまだその認識が乏しく、スバル360にも多くの電食による不具合が起きています。
一番多いのはフェンダーミラーの固着。足はアルミかアンチモニ、ミラー部背中はステンレス、間の接続部はステンレスと鉄のお皿が重なり、鉄ねじで中から固定されています。ミラー面の動きが悪いのは電食で鉄が錆びついているから。動きがいいものは好きな角度に向けることができます。
次にデラックスグレードのドア窓下のステンレスモール。ステンレスモールを鉄製のクリップが支えてるのですが、大抵クリップが朽ち果てて、両面テープかビス止めにされていることが多いですね。
あとは、いわゆるブーメランの固定ねじの錆び付き。外したことがある方はわかると思いますが、ねじがなめたり先端の差し込みが激しくきつかったりとなかなか外れませんよね。
今は電食の概念がしっかりしていますので、こんな構造のクルマはないんです。
おクルマを錆びから守るためには一般的なユニクロメッキやクロメートメッキ、三価ホワイトなどのメッキ鉄ねじを使われることをお勧めします。これらの亜鉛メッキは鉄より弱いため、逆にイオン化で鉄を守る役目を持っています。
どうしてもステンレスを使いたい場合は水にぬれない個所にしたほうが無難ですね。